2008-08

教えるデザイン。

いやはや、すっかり1ヶ月近くご無沙汰しておりました。ちゃんと元気に過ごしてはいますが、何というか忙しさを理由に?、ではなく気分がのらなかったのでしばらくブログの事は忘れていました。そこが正直なところです。みなさんはいかがお過ごしでしょうか?夏休みもすっかり終わって気がついたら秋の気配で早くも秋雨な感じですよね。僕のこの1ヶ月というと、8月上旬にはいつものアパレルさんの商品カタログの作業で撮影があったり、結局はお盆休みも無いままフル稼働(汗)です。一般的なお盆明けの週は、年2回のペースで開催されている「鳥居式らーめん塾」なるラーメン店開業の支援校があって、僕はそこで「デザイン・広告」担当の講師をやっております。と、言う事で、今回の「お題」は、デザインを一般の方々に教える難しさ、同じ価値観で聞いてもらう難しさを痛感したので、ここでお話しようかと思います。

Seminar.jpg第8期を迎えた今回の塾生は5名で、今まででは初の女性の塾生も参加しています。みなさんは、単なるラーメン好きとかではなく、将来、ビジネスとしてご自分のラーメン店開業が目的の方々ばかりです。一時期のラーメン店のバブル期に比べると、開店してから継続させるのは至難の業。オープンしてからの生存率はなんと今や「50%」と言うから、ただオープンすれば儲かるビジネスではありません。そのためにも味作りを中心に、立地条件の研究や店舗設計と厨房のレイアウト、資金調達の方法、従業員の教育、そして店名からロゴデザイン、オープンチラシに至るまで、約2ヶ月間に渡って学習するという毎週土日に開催の「らーめん塾」な訳です。毎週決められたカリキュラムを通して今まで意外にも知らなかった味作りの事やラーメンに関わる様々な内容で勉強する中で、「デザイン」という分野は、実はみなさん、そこまでは考えてなかった!と言うのが事実のようです。店名のいわゆるロゴ1つにとっても、お店を作れば自然に付いてくるという感覚の方が多いようで、この「らーめん塾」では僕自身、気がついた大きな収穫。学んだ事の1つでもあります。講義をしていていつも思うのは、初めから専門分野の話をしても塾生の頭の上には「???」がたくさん見えます。そういう場合、一般の方々でも言われればなんとなく解る「ロゴマークとは」というところから話をしますが、「ロゴ」って聞いた事も見た事もあるけど、これを作るのには一体幾ら掛かっているか?とか、どんなコンセプトで作られているのか?等と考える人はほとんどいない訳で、そこら辺から話を進めて行きます。もちろん、制作費の話もします。そして、ロゴを作ると同時進行で店舗設計の事も含めて考えなければいけません。例えば、たった今までサラリーマンだった方が、「はい、わかりました!」とか「なるほど〜」と感じ、理解してもらうのはなかなか困難な事です。店名から考え、ロゴを作り、その世界観を店舗イメージやどんぶりをはじめとする什器類の名入れ。ショップカード、のれん、ユニホームに関する1つのお店のパッケージングは、いくらお店を見て歩いた方でも、いざ自分のお店を作ろうとしてもそう簡単にご自身でデザインできるものではありません。味作りに徹したがためにお店とラーメンのスタイルがちぐはぐで全く違う世界観、バランスになってしまうのは言うまでもありません。肝心なのは、自分が作りたいお店のコンセプト(企画)をしっかり考える事。そして、コンセプトを作る事によって、店名からロゴデザイン、店舗設計に至るまでご自身がイメージしやすくなってくると、僕は今回の講義では主に語りました。※右上のイラストはイメージです。

基本的に人々の頭脳回路は同じです。どこから始めるか?何から考えるか?によって、いわゆる価値観の違いが大きく出てきます。ですが、講義そのモノは、1つの価値観になってもらう事が一番大切な事だと僕は思いながら講義を終えました。また、自己満足でロゴや店舗を作る方達もたくさんいる事も話しましたが、5人中5人が全員同じ価値観で理解できたかどうかは不安が残るところです。とりあえず何が大切か?と言う事は、みなさんに伝わったと思っています。街中にある溢れるほどのラーメン店…。リサーチをしてみると店名も去る事ながら、ロゴそのモノを疎かに、煩雑に作っているラーメン店も少なくありません。ラーメン店はもちろん「味」ありきですが、これから新しい顧客を掴むためには、「ラーメン店にもデザインは必要だ」ということ…。とはいえ、流行っちゃえば、それこそ何でもアリな訳で、流行るか流行らないかと言う前に、ちゃんとしたお店を作る意識の中に、ロゴデザインはとても大切なのです。今回の塾生に一人でも多くに「デザインの力」を伝えられたのは、僕としても本当に良かったと思っています。僕もまだまだ修行の途中なんですけどね…。

そうそう、話は変わりますが、日本の夏に付き物の「花火」にも実はデザインを取り入れた商品が発売されましたね。ちょっとビックリではありますが、こちらのリンクをちょっと覗いてみてください。いろんな意味でデザイン性をもった商品が街にお店に溢れるのは、クリエイティブな仕事をしている以上、うれしい気持ちになります。どんなもんか興味のある方は、コチラです。→「大人の花火」

という訳で、久々なのに熱い語りになってしまいましたが、「デザイン」は作るだけではなく、「教える」と言う事も大事なんだとつくづく思う今日この頃。ようやく僕も人々にデザインを語れるようになったのか?(笑)等と思いながら、仕事もいいけどそろそろ遅い夏休みでもとって遊びに行きたいなぁと思ったりしています。どこかで花火大会、やってないかなぁ〜。なんてな。それでは、またお会いしましょうよ…♪

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届かない?じゃなくて…

みなさん、いかがお過ごしでしょうか?ここ数日、会社では窓と言う窓を全開にして玄関も開けっ放し。気持ちのいい風が通る快適な環境?で作業をしています。当然のように玄関も開いているのをいい事に「営業マン」の方々がやってきます。きっと「こんな屋上の会社なんて怪しいんじゃないかなぁ?」等と思いながら非常階段を登り詰めてくる。ほとんどは玄関先で門前払いとあいなる訳ですが、かならず帰りしなに言い残す言葉は「いやぁ〜、眺めがいいところですね〜。こんな部屋があるんですねぇ〜」と営業マンさんの8割がそう言い残してお帰りになられます。そんな時、僕は心の中で「そうでしょう〜。仕事の途中でちょっとした息抜きができたでしょ」なんて思ったりしています。ただし、問題なのは「ハト」のたまり場になったりして毎日音をたてては追い払っています。そうそう夕べは「ネズミ」が屋上にいるのを見かけました。ハトにしろネズミにしろ駆除するのは大変ですが、とりあえずは「共存」していくしかないんでしょうかね…。やっぱりマンションの1階が焼き肉屋ってのが「ネズミ」にはいい環境なのでしょうか…。

さて、前置きが長くなりましたが、今日のお題は「デザインの現場」の特集をサラッと見て僕なりに思うこと、お話しようかと思います。どうぞお付き合いくださいませ。

design_other90.jpgご存知、書店のデザイン書籍コーナーに行くとかならずと言っていいほど目にする「デザインの現場」という月刊誌。今回の特集は『「世界」を救うためにデザインができること。』なんて大風呂敷な感じですが、『デザイン』そのモノが世界レベルで見てみるとまだまだ淘汰されていないと言う現実を検証しながらという流れになっています。メインは、昨年NYで開催された『DESIGN FOR THE OTHER 90%』で開催された展覧会を題材に、デザイナーが提供しているモノは、世界人口のわずか10%にしか届いておらず、残り90%は人々の生活に届いていないと言うテーマに開催されました。そして、書籍『デザインの現場』では、「人と環境と社会のためにデザインに何ができるのか」と検証をすると言う流れになっています。とりあえず『デザイン』と一言で言っても様々なジャンルのデザインの形があります。最近では「地球環境」や「エコ」と言った分野でも「デザインの力」を発揮しているようですが、漠然とした視野ではなく、広く人々へ?と考えてみると確かに届いていなかったり、必要もなかったり…。広告で言えば、様々な活動を告知するためのポスターやメディア向けのイメージ広告が主流ですが、エディトリアルやインテリア、そして建築に至るまで膨大な数がある『デザイン市場』の今後はいかに変化をしていくのか…。とても興味深い特集だと思っています。

『デザインで地球を救う』的なレベルの高い事を考えつつも、特集の内容を見ていると最近すっかり話題沸騰?の「エコ」関連に繋がってくる。しかしながらこの日本と言う国では、どうもマネーの香りが漂っていてどうもうさんくらい(某テレビ局のような…)。一体どれだけの企業が真剣に取り組んでいるのでしょうか…?。例えば、グラフィック・デザインのsoyink_logo.jpg分野だけで言えば、せいぜい印刷のインクを「SOYINK」を使うとか、紙は再生紙で…なんて言ってはいるけど、インクはともかく、紙の再生紙ほど発色の悪い紙はないし、再生という事もあって通常よく使われる紙よりも高値なのは言うまでもない。とかく話題になっている「エコ」とデザインの関係はなかなか技術と思想とが噛み合っていないのが現状だと思う。本当のエコを考えるならばポスターも印刷したものを貼ったりするのではなく、直接壁や建物に直描きするぐらいが良いと思うし(笑)、チラシも新しい紙に印刷するのではなく、インクを漂白でもしてまた繰り返し紙を使うぐらいが本当のエコだと思う。新しいものに手を加えるのではなく「今まで使ってたものを利用する」というのが相応しいエコ活動だと、考えてしまう今日この頃です。どこか最近の傾向を見ていると「エコ」と称して実は「エゴ」だったり、結局はお金の使い道を間違っていたり…。各企業の中には「エコは儲かる」なんて言っている人達もいる訳で、よくよく考えてみると「デザイン」と「エコロジー」とは真逆のようにも思えて仕方がない。さて「デザインは届いていない?」を考えてみた時、みなさんは何を感じるでしょうか?…。僕がまず思うのは「届いていない」ではなく、「届けていない」んじゃないかと…。そして、そのテーマに地球環境を考えるのであれば、「新しいものは一切作らない」が、正真正銘のエコだと思うのです。もう充分人々には必要以上に商品が有り余っている訳で、テレビにしろ携帯電話にしろ、あるもので充分だと考えるようになればCO2の排出を止めるために貢献できたりして…。もう新しいモノを作るのは止めて、あるモノを利用できるようにするビジネス。そんな企業があれば、地球環境を提唱するべきではないだろうか?…なんて思うのです。

そんな訳で、今回のテーマ『届いていないデザイン』という事であれやこれやと…。実現はできないにしても、いつの日にか『DESIGN FOR THE OTHER 10%』なんて事になればいいなぁ〜とね…。想像するだけでゾクゾクしながらナカメで1人アゲてます。それでは、また。

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脳に刺激、横尾忠則。

お仕事の人もお休みの方も、過ごしやすいこの時期はついつい昼寝がしたくなる感じですが、いかがお過ごしでしょうか?僕はと言うと連休の混雑を横目で眺めつつ、事務所でコツコツと作業中で、時にはウトウトしたりもこの季節ならではの“サボリの楽しみ”だったりして。皆さんもできるだけ落ち着いて焦らず手を抜かず、何事にもがんばってください。くれぐれも連休中のはしゃぎ過ぎの二日酔い、ケガにはご注意くださいませ。

さて、こんな陽気になると僕はいつも「美術館巡り」をしたくなるのですが、今最も気になっている展覧会の1つは、既に「世田谷美術館」で開催されている「冒険王・横尾忠則 〜初公開!60年代未公開作品から最新絵画まで〜」(6月15日まで)を5月中のこの連休以外に観に行ってこようと思っています。開催の内容は、いわゆる「ターザン映画」や「少年探偵団」、「アングラ演劇」や「平凡パンチ」等、リアルタイムで知っている世代にはた横尾忠則展まらない「横尾忠則・冒険絵巻」といった興味深い作品展のようなので必ず観に行くつもりです。彼の作品は、いささかオドロオドロしいものを筆頭に、神秘的かつユーモアたっぷりに描かれた作品で、一般的に知られている独自性の強いイメージな訳ですが、人それぞれ好みはあるものの、僕にとってはいつも刺激的で、影響力のあるあの世界観は決して嫌いではありません。また、今回の「冒険王」というテーマでは、まさにアート界を走り続ける横尾忠則氏に相応しいテーマのようで、60〜70 年代の鮮烈なグラフィック・デザインでデビューを飾り、80年代には“画家宣言”で世間を驚かせ、そしてここ数年では、“隠居宣言”をした後、小説家として作家デビューをする等、話題が尽きない横尾忠則氏の作品展は今まで無数に開かれてきました。そんな奇才が放つ今回の作品展では、意外にも彼の「冒険」という切り口に、『冒険王・横尾忠則』として初となる60年代に制作された数々のグラフィック原画から、冒険的物語をテーマにした最新作品に至るまで、およそ700点もの作品達が世田谷美術館に集結する模様。“血沸き肉躍る”という彼の一大絵巻…。実に楽しみです。

その他、世田谷美術館の情報では、「冒険」をテーマにした物語仕立ての会場になっているらしく、ますます僕はワクワクしています。彼曰く「都会の屋敷の地下室、洞窟、海底、密林は、僕の中ではすべてつながっている」と…。そんなまさにめくるめく横尾ワールドの「冒険」のイメージ連鎖をも楽しめる展開となっているらしい。また同時に、芸術の根源が宿る“子ども”の世界も、今回の作品達からきっと感じられる気がします。アート界の「冒険王・横尾忠則」氏は、一体どこに向かっているのか?そして彼のメッセージは何を意味するのか?…、等と考えをふつふつと巡らせながら観に行きたいと思っています。6月15日まで開催しているので、皆さんもお時間がある時にぜひ堪能して来て下さい。観るだけでも価値はありそうですから…。

それはそうと、やっぱりガソリンの値上げったら、決まりましたねぇ…。一体あの値下げはなんだったのかって感じですが、確実に跳ね返りでかなりのダメージです。今までと同じ量の50リッターを入れるだけで2,000円強も値上げという現実は避けられません。失効からわずか1カ月…。租税特別措置法改正案が衆院で再可決され、ガソリン税などの暫定税率が復活。明日5月1日以降、店頭のガソリン価格上昇は免れない。ニュースを知った人の中には「車を手放せということか」や「政党の都合で振り回されてばかり」と落胆の声も多くなるのはいたしかたない。生活必需品の値上げだけではなく、暮らしへの負担が更に増え、ドライバーの口からはここしばらくは不満が漏れるに違いない。って僕もドライバーの一人なのでなるべく車を使わないように節約するしかないのかぁ…orz。その一方で、道路財源の確保に光が差した地方自治体や建設業界からは歓迎の声もあるようだけど、やっぱり国民には“上”で勝手にしやがって〜ってイメージしか感じられない。せっかくのゴールデンウィークも台無しである。なんてなぁ…。

という訳で、そんな世の中のストレス解消は、やっぱり美術館にでも行って、ゆっくり鑑賞に浸りながらむさ苦しい現実から少しだけ遠い世界に足を踏み入れて脳を活性化しながらその刺激を楽しんだ方が良さそうだなぁと。そんな風に思う夕べの4月30日でありました。っていうか、もう5月なんですねぇ…、早いなぁ(汗)それでは、今日はこのへんで。

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A U T H O R


グラフィックデザインをはじめ、
企画力とコンサルティングを武器に
つねに新しいデザインを追求しながら
熱く走り続けて20年余・・・。
デジタルデザインが当たり前のいま、
切った、貼ったのアナログデザインの
経験を活かし、あくまでもMacを
道具として使うデザイン中毒者。

このブログでは、世の中の全て、
身近な物にもデザインは存在する。
という観点で熱く語ります。
楽しくなければデザインじゃない。
遊ぶように前向きにってことで・・・。


・神奈川県川崎市生まれ

・川崎市の定時制高校中退

・15歳から勤労し様々な挫折を経験

・独学と勘でデザイン業界に入る

・現 東京都渋谷区在住(既婚者)

・2003年 12月2日
 目黒区中目黒のビル屋上に
 SEI2 GRAPHICS&CO. 設立

・座右の銘:この世は修行

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