2017-05

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作品に宿る力。

いよいよ桜の花が満開のお知らせ。さすがに僕の事務所近くの目黒川はものすごい人・人・人。一体どこから?と思う程の老若男女と人が多い。見に来るのはいいけどちゃんとゴミ捨てはして欲しいですね…。年々汚くなってるんですけどぉ…

さて、先日の日曜日、文化村で生誕100年を記念した「レイモン・サヴィニャック原画展」に行って来ました。ここ数年で彼の作品はカフェや雑貨屋、洋服屋とあらゆる場所で目にする事が多くなりましたが、彼の作品は単純な構図の中に鮮烈な色彩、フランス伝統のユーモアとエスプリを見る側にストレスを感じsavignac.jpgさせることなく、鋭いメッセージを込めているなぁと感じさせてくれます。彼の生い立ちを見てみると、1907年にフランスのパリに生まれ20代で当時の人気ポスタリストでありアールデコの巨匠と呼ばれるカッサンドルに師事、その関係は師のアメリカ進出までなんと約10年間も続いたそうです。そして、長く険しい下積み時代が続き、それまでの濃い霧を振り払うかのように『牛乳石鹸モンサヴォン』で一躍ポスタリスト界のトップになり脚光をあびたのです。すでにサヴィニャック41歳の時です。いわゆる遅咲きのアーティストな訳ですが、それからというものパリの街には彼のポスターを見ない日はないという位、街のあちらこちらでという状況だったようです。そんな中、当時人々は彼の作品に対し「ヴィジュアル・スキャンダル」とか「視覚ギャグ」という評価をされながらも、そんな事は気にせずさらにパワーアップする彼の特異な才能は止まらないのは言うまでもありません。その後、2002年94歳で永眠するまで、精力的に仕事に取り組み世界各国の企業のポスターを制作し続けた、と言われています。そんな彼の人生はどこか素敵に思えてくる程、絵の中に彼のメッセージが現れていると感じます。また今現在でもサヴィニャックの自宅があったパリから車で3時間ほどの小さな港町トゥルービルには、彼の作品が数多く残りまさにサヴィニャック通りらしい…。うう、行きたいぃ~。今回の文化村の展覧会では、彼の作品を数多く所有するギィ・アンティークギャラリーの山下さん秘蔵の作品も展示されトークショーも開催しているようです。僕は残念ながら逃しましたが、その方とお話をする事はできました。あまり知られていないサヴィニャックのちょっとした裏情報等も聞かせてもらったり、ますます彼の魅力に引き込まれてしまった僕なのでありました。ってかすぐ感動してしまうもので…(笑)※開催は渋谷東急文化村で4月1日までです。お急ぎ下さい!
●右の作品は、1984年頃の作品『世界の子どもたちを助けよう』(ポスターカラー・紙/原画)という表題で文化村にも展示中。ユニセフ関連の作品ですが未発表のようです。

久々に展覧会なんて行ったので全てが新鮮で、とても素直な気持ちで鑑賞に浸れましたが、彼の絵に対する情熱やユーモラスな感覚にはもう脱帽です。人間が持つ素晴らしい力をも感じながら原画展を満喫する事ができました。それと、よく雑貨屋等で見かける作品のほとんどは印刷物ですが、今回の原画展はその名の通り原画で未発表作品ばかり…。雑なようで洗練されたタッチや構図、そして色彩の豊かさ。ウィットの効いたユーモアのセンスからはきっと楽しんで描いていたのだと確信さえ感じる事ができました。そして、カッコつけずに余計なモノは取り除き、かつ伝える商品や広告のインパクトはキャッチコピーなんてなくてもしっかり確立している。まさに絵画でもなく広告でもない枠を超えた表現方法なのだと心の底から思う事もできた。忙しさにかまけてゆっくり鑑賞に浸るという時間を忘れていた僕にとっては「何かが動き出す」という感覚を体で感じたように思います。い、いや、彼の絵の力に突き動かされるような感覚と言った方が正しい気がします。やはり原画にはその時々の想いや思想が感じられるだけではなく、一瞬にしてその時代へと行けるような世界観は、作品の中から何か問いかけられているように不思議な力が宿っていると、そんな風に感じました。ちなみに、僕もグラフィックだけではなくイラストを描いたりもするので筆の使い方や構図、色使いはとても参考になったし、そのタッチの出し方を感じる事ができたのがとても嬉しく思うのです。まぁ、まだまだ足下にもおよびませんが頑張ります。

そう言えば、六本木に新しく誕生した国立新美術館でも「異邦人たちのパリ展」を開催しているので近いうちに見に行こうかと思ってます。また感想等をエントリーしようかと思いますのでお楽しみに。たしか5月までだったかな…。

忙しい日々の仕事の中で、自分に余裕を作ってこれからも色んな作品展に行きたいなと思う今日この頃…。みなさんもたまにはパソコンから離れてぜひ展覧会にお出かけください。きっと桜の花よりももっと素敵な発見があるかも、そんな気がします。それでは、また。

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テーマ:アートイベント - ジャンル:学問・文化・芸術

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sei2prof
グラフィックデザインをはじめ、
企画力とコンサルティングを武器に
つねに新しいデザインを追求しながら
熱く走り続けて20年余・・・。
デジタルデザインが当たり前のいま、
切った、貼ったのアナログデザインの
経験を活かし、あくまでもMacを
道具として使うデザイン中毒者。

このブログでは、世の中の全て、
身近な物にもデザインは存在する。
という観点で熱く語ります。
楽しくなければデザインじゃない。
遊ぶように前向きにってことで・・・。


・日高 聖二 Seiji Hidaka

・神奈川県川崎市生まれ

・10代から独立心が強く
 様々な挫折をしながら経験を積む。

・21歳、家族の勧めで広告業界へ
 営業と版下のノウハウを覚えながら
 独学でデザインの基礎を身につける
 20年以上のデザイン経験者

・2003年 12月2日 デザイン会社
 SEI2 GRAPHICS&CO. 設立

・座右の銘:この世は修行

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