2017-07

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色の記憶とデジタルと。

4月だと言うのに肌寒い日が続いてますね。今日は少し暖かいようですがいかがお過ごしですか?こんな時期は体調管理をしっかりと整えて風邪の予防をしておきましょう。桜の木もピンク色がややグリーンに押され気味で新緑がきれいに見える季節になってきました。今日はそんな「色」について思う事を綴ります。難しく考えず気楽にご拝読下さいまし。

process_chart.jpgそれこそデザインワークにDTPが普及する前は、モノクロや2色刷りという印刷の時代もあった。もちろん4色オフセットは高価な印刷として存在していたんだけど、ここ数年でこの印刷もデフレが起こり、いまや4色フルカラーより2色印刷の方がコストが掛かる。Kオフの印刷を対応してくれる印刷業者も減っている。というのが現状です。印刷機の技術、向上もさる事ながら「印刷通販」という流通も始まり、価格帯も大きく変わった。さらには以前なら5%、10%単位の色指定もDTPにおいて今では1%刻みで色指定が可能になった。ここで僕らのようなデザイナーは、色に対する原点をもう一度見つめ、「街に、世界に色が溢れている」という根底を考える必要があるのではと思う。色とは何なのか、どのような配色が必要なのかと、などなど…。例えば、デザイナーがデザインを考える時、数万色とも言われる色を選択し組み合わせて行く。使える色はたくさんあるのにも関わらず、表現したい「色」が見えなくなる、もしくは解らなくなる。という事がよく起こります。表現が出尽くした、とか、新しい組み合わせが見つけづらいとか…。自分の頭の中でイメージする色の表現が偏りがちになる理由としてこのように困惑する要因はたくさんあるのです。そんな時、コンピュータを道具として使うようになって、色の組み合わせ、かけ合わせはモニタ上で確認できるようになり、確認する人も増えた。しかしながらモニタ上はあくまでも仮想、そしてそんなモニタにも色んな種類があって微妙に異なってくる。そもそもその基準が沢山あるのは問題だが、できるだけ指定した正確な色にするためには市販されている「カラーチャート・(右上画像:C100%, M100%, Y80%, BL0% 例)」に頼るしかない。でも、ここにも問題が…。市販のチャートは5%、10%刻みというものがほとんどで、1%刻みの色の確認はモニタと出力でしか確認するしかない。不安になりながら印刷へ手配する。当たり前の事だけど、いわゆる1つの基準として「色」の設定の基準値に基づいてデザイナーは色指定をする。それがコンピュータがデザイナーの道具になったいま、色は“作れる”というものになり、その組み合わせも恐らく数億パターンにもなるであろう。さらに頭を悩ませる状態になるのは言うまで間でもありましぇん…。また、グラフィック=印刷という事で言えば「紙質」によっても色の具合は微妙に異なる。では、何を信じてどこを基準にすればいいのかドツボにハマる一方。このような色の問題を考えて僕なりの答えとしては「色は、経験と記憶」なんだと思うのです。そして感覚で覚えて行くというこれまた職人技を身につける事。デザインする上で「色」の問題は永遠の課題だけど生活しているあらゆるモノを観て試してという地道な努力をして行くしかないのかと…。せめてモニタ基準・プリンターの色基準を統一してくれればどんなに楽になるか。そんな風に思うのです。プリンターもインクジェットとレーザーで全然違うしねぇ。はぁ~、何とかしてよ…

さて、色から感じる香りやイメージもいろいろ考えると興味深い。例えば僕は色や香りで懐かしい記憶が蘇ってくる事ってよくあるんだけど、その記憶にも色の存在はちゃんとある。そして、季節や音までも蘇ってくる。そんな風に考えていると「色」はそもそもアナログなものであり、自然の中から生まれて来たものだと確信できる。人はいつしかアプリケーションで色を操るようになり、色彩という感覚は無情にも乏しくなる一方…。そして、デジタル=色という概念にとらわれつつある何とも寂しい現実。もはや色はデジタルで再現される物となってしまったのです。色から感じる自然、風景、商品、記憶から見える色の表現力はさらに進化をしていると思います。それを良しとするかいなか…、なのである。色彩は大きく分けて2つある。赤やオレンジの暖色系とブルーやグレー等の寒色系。そしてモノトーン。その色の固定観念に基づいて様々な商品が世の中には溢れている。そして人々のその感じ方は微妙に個人差があったりする訳で、そこに至るまでの製作過程には、疑似的な印象から誕生したあたかもそこに存在しているかのように具現化して表現して行く。デザインをつくるために必要な色は、昔のように暖かくさわやかな自然や情景を連想させるものではなく、コンピュータやソフトが作り出したデジタルな加工色。苺は赤い、みかんは橙色という概念もそのうち変わってしまうような…そんな気がしてくるのです。そしてまた、何か色を例える時も苺のような赤とは言わず○○品の赤と言うように自然の物からではなく携帯や家電、車等から伝えようとする。その位色の種類があるという事だろうが、何となく寂しい気がします。でもそれも現実…。色彩を感じることができる地球に居ながらにして大切なものを破壊していく。デジタルは所詮、仮想と手法。デザインに必要な色そのものは、あくまでも自然で優しく表現の中で引き立たせるための大切な役割。しっかり学習してその奥深さを感じながらセンスを磨き歩んでいくのだ…。なんてな。何だか難しい世界に入りそうですが、そんな風に考えながら僕は、屋上に佇み中目黒の街並を見下ろすのでした。それでは、ごきげんよう。

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テーマ:デザイン - ジャンル:学問・文化・芸術

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sei2prof
グラフィックデザインをはじめ、
企画力とコンサルティングを武器に
つねに新しいデザインを追求しながら
熱く走り続けて20年余・・・。
デジタルデザインが当たり前のいま、
切った、貼ったのアナログデザインの
経験を活かし、あくまでもMacを
道具として使うデザイン中毒者。

このブログでは、世の中の全て、
身近な物にもデザインは存在する。
という観点で熱く語ります。
楽しくなければデザインじゃない。
遊ぶように前向きにってことで・・・。


・日高 聖二 Seiji Hidaka

・神奈川県川崎市生まれ

・10代から独立心が強く
 様々な挫折をしながら経験を積む。

・21歳、家族の勧めで広告業界へ
 営業と版下のノウハウを覚えながら
 独学でデザインの基礎を身につける
 20年以上のデザイン経験者

・2003年 12月2日 デザイン会社
 SEI2 GRAPHICS&CO. 設立

・座右の銘:この世は修行

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