2017-07

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ユビキタス時代と欠落

なんでこんなにも不安定な天気なのか?等と思いながら日々忙しく過ごしております。ここ数日は風邪を拗らせながらも仕事は休む事ができず、咳と鼻水を出しながら中目黒にいます。こんな時はさすがにお客様は来て欲しくない…な~んて思う。だって、うつりますよお(笑)

さて、ここ数年で指先でなんでも操れる時代になり、便利な生活環境は当たり前になりました。家電で言えば本体にユビキタスがあったのに進化して何でもリモコンだし、最近ではカーオーディオまでリモコン操作が当たり前になっている。あの運転しながらのボリューム調節が良かったのに…(笑)。「ユビキタス」という言葉が反乱し始めたのも、そんな生活の便利さを追求して来た生活家電メーカーや携帯電話市場のお陰?であらゆる物にこの技術が入り込んで来た。この「ユビキタス」とは=それが何であるかを意識させず(見えない)、しかも「いつでも、どこでも、だれでも」が恩恵を受けることができるインタフェース、環境、技術のことをそう呼んでいます。この言葉は、1991年頃に米ゼロックス社における「究極のインターフェース」の理念での論文によって登場し、その後、日本人のプロジェクトによって日本で使われるようになった1つの技術としての言葉です。日本では「指先で簡単に!」みたいなところがあって、「いつでも、どこでも」という事で言えば、生活環境の中にはたくさん当てはまる商品がある。例えば、手軽にお茶が飲めるペットボトルも、この「ユビキタス」かなと。今までお茶を飲む時、お茶の葉を急須に入れ、お湯を沸かし注ぐ。という伝統的な作法でお茶を飲んでいた。玉露なら人肌に冷ました湯で柔らかくしてから注ぎ嗜み、紅茶なら沸騰した湯を注ぎしばらく蒸らす。中国茶なら茶器を暖めて香り付けをしてから…とか。しかしながらペットボトルによってひと捻りでいろんなお茶が楽しめるようになり、そんな作法やうんちくも必要がなく欠落してしまった。そして、人間が本来持っている勘や感覚も使う事なく、なんでも操作ができる環境になった。確かに便利にはなったけど人間の脳はどんどん衰えるばかり…。それと同時に物へのこだわりや「ありがたみ」も感じなくなる。全ては便利な「ユビキタス」によって、脳の機能が欠落し続けるということになる。音楽の世界でも同じです。アナログからデジタルCDに移行し、今やダウンロードしてipodで再生。それこそジャケットデザインも見る事なく音源は素材として聞くようになる。見るものブックレットの写真や歌詞から感じるイメージや世界観、シチュエーションや映像を思い浮かべるという想像力もどんどん欠落の道を辿るというなんとも悲しい現実。そんな事を繰り返していると、「なんでもいいや」とか「どうでもいいんじゃん」みたいな興味を示さない残念な声が聞こえてくる。便利な事が実は、人間本来の感覚や脳の機能を低下させ、欠落させていくと僕は思うのです。それこそパソコンの登場とマウスのお陰でかなり便利になって、ペンを使わなって漢字が書けない読めない人達が増える一方。スイッチ1つで暖かいエアコンもボタン1つでご飯が炊ける炊飯器も、トイレだって最近では掃除までしてくれる…。人は綺麗なモノに敏感で醜いモノには鈍感になって行く。ってどうなのよ、それって。

機能性ばかり追求し続ける現代において「ユビキタス」という基準は確かにものすごい。さらには高齢者や障害者の方々には非常に有効的なテクノロジーでありその便利さは役立っているのは言うまでもありません。でも、一般的に普及が進むと人々が感じる想像力や感情もどこか儚くなる、そんな気がします。ある人はこう言います。「現代人は想像力が無くなった」と…。その背景には、便利になった社会と人々の価値観。便利になる分、人々の心が欠落して行く。そんな絵柄が僕には見えてくる。便利なお茶より美味しく入れられる急須の事をもっと考えて欲しいなぁ、なんて思うのです。やっぱり急須でいれるお茶は美味しいですよね…。

日常品が便利になる一方で、僕がいつも考える事。それは「感覚の欠落」。やっぱりアナログ人間な自分を感じつつ、火加減を調節しながらご飯を炊いたり、トイレは自分の手とブラシで掃除がしたい。人々がペンを持って絵を書いたり文字を書いたりは本当に無くなってしまいそうで不安になる。便利なゆえに欠落するものは、これからいくつ登場してくるのだろう。人々の想像力は機械のように冷たく無機質になってしまうのだろうか…。また、こんな便利な「ユビキタス時代」だからこそ「アナログな機能」を探して新しい発見をして欲しい。なんて思う今日この頃です。とか言いながらドラえもんの「どこでもドア」は欲しくてしかたがないSei2でした(笑)。それでは、また。

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テーマ:思うこと - ジャンル:学問・文化・芸術

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sei2prof
グラフィックデザインをはじめ、
企画力とコンサルティングを武器に
つねに新しいデザインを追求しながら
熱く走り続けて20年余・・・。
デジタルデザインが当たり前のいま、
切った、貼ったのアナログデザインの
経験を活かし、あくまでもMacを
道具として使うデザイン中毒者。

このブログでは、世の中の全て、
身近な物にもデザインは存在する。
という観点で熱く語ります。
楽しくなければデザインじゃない。
遊ぶように前向きにってことで・・・。


・日高 聖二 Seiji Hidaka

・神奈川県川崎市生まれ

・10代から独立心が強く
 様々な挫折をしながら経験を積む。

・21歳、家族の勧めで広告業界へ
 営業と版下のノウハウを覚えながら
 独学でデザインの基礎を身につける
 20年以上のデザイン経験者

・2003年 12月2日 デザイン会社
 SEI2 GRAPHICS&CO. 設立

・座右の銘:この世は修行

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